変遷する好み - 2011.09.30 Fri
最近は動画サイトでBSマンガ夜話を検索し、かけていることが多いです。
好みの映像は時期によって変遷します。
ラジコやラジオ局から配信サービスのある番組、ニュース、ジャズ。 DVDでは、ゲゲゲの女房、まんが道、水曜どうでしょう、走る男、等々。
そして同じDVDを何十回と繰り返し見るのが、私の流儀。(笑)
Kさんからの手紙 - 2011.09.29 Thu
Kさんは当地で農業に従事しながら絵や音楽を楽しむ心をお持ちです。
手紙には、茨城の田園風景やそこを描いたスケッチ、油絵の写真が複数枚同封されていました。
スケッチはタッチが丁寧で、油絵はゴッホ風あり、シュルレアリズム風あり様々な表現で描かれていましたが、全ての作品から、そこで生きる生活の実感が感じられる作品でした。
作品画像をブログで見れるシステム、完成 - 2011.09.21 Wed
画面右、カテゴリの中にあります、「作品 ○○○年」 の部分をクリックいただきますと、その年に描きました作品の画像をご高覧いただけます。
これまでの全ての作品を掲載したのでは雑多になりますので、抜粋、整理した自作とは言え、ある程度の量をまとめて見るというのは、壮観な眺めでした。
私の想いを可視化してくれるのは鉛筆です。 作品の画面は、この幅1mm前後の筆致によって一つの偽りもなく、私が実際に手を動かした軌跡の集合が像を結んだものです。
このように作者の制御可能な方法を用いて描いた作品ですが、それがデジタル画像となり、世界中の見ず知らずの方が見ようと思えば見れるシステムというのは、今実際にあってもなかなか想像しづらいです。 その一方で、そんな手探り感を面白いと感じている私もいます。今を生きていて、こんな面白いツールがあるなら、その一端を使って楽しみたい、私のそのアクションによって、見ず知らずの人が何らかの感情を持っていただけたら、それはそれで悪いことでもない、と思いました。
このシステムづくりの作業の最後の段に行いました、各年の作品画像を並べ替える作業では、下描きページに仮置きした画像をプリントアウトし、それをハサミとテープで切り貼り作業をしてバランスを考慮する、という超アナログな手法をとりました。
頭の中を目で確認することが私にとって、何てアナログなメカニズムに支えられていることかと改めて思いました。 鉛筆をツールに選ぶはずです。(笑)
担当スタッフさんの退社/「美術の窓」10月号掲載 - 2011.09.20 Tue
Mさんのお仕事ぶりはいつも丁寧で、私は心から安心してお任せできていました。 それだけに画廊から離れてしまいますことは個人的にも悲しいのですが、これからもこの業界にはおられるようなので、変わらずご指導、ご鞭撻いただければ幸いです。
本日発売の 「美術の窓」(生活の友社)10月号に、私の作品 「眠れる世界」の画像と、鉛筆の黒への想い、描き方を、カラー4頁に渡ってご紹介いただています。
特集「黒を使いこなす マル秘技法講座vol.23」のページです。
今号の特集テーマであります黒への想い (私の場合は特に鉛筆の持つ透明な色合いとしてのそれ)を、私のような若輩に4ページも割いて、丁寧な記事をご執筆いただき、感謝申し上げます。また記事では上記のようなメインの事柄以外にも、アトリエの壁に貼ってありますエスキスの紙片の様子や、共感を覚えたロラン・バルトの著書「明るい部屋」のことなど書いてくださっています。

掲載ページの一部。
32ページからの4頁です。

「美術の窓」10月号の表紙。
(2冊ありますのは、取材協力したということで生活の友社さんから送られて来たため。)
あれから14年 - 2011.09.18 Sun
この番組をリアルタイムで見ていたころは丁度19歳で、高校卒業と大学進学の間に生じた空白の一年の期間でした。 とても長く感じられた一年でしたが、見ず知らずの都会で貧しい一人暮らしをする中、様々なことを学び、感じた一年でした。
当時、深夜流れていたテレビドラマの主人公のような、何者にも染まらない強さに憧れていました。 しかし自分をかえりみた時、なりたい理想に対して、技術、知識、経験、あまりに何も持っていない現実がありました。 そして冷静に考える度にそんな「今」が望む未来に繋がっているのだろうか、と絶望がすぐそこにいる状態でした。
翌年の冬、止めていた人生の時計を再び動かし始めました。弱い自分も受け入れ、周りに焦らず自分なりのペースで歩まなければ脱輪する、と自戒しました。それでもたまに焦ったりしながらもその回数は年々減り、楽しみながら年月を重ねてきました。
あれから14年、現在の私は当時抱いていた未来の姿に近付けているのでしょうか、と自問。
いまのところ答えは、 「少なくとも絶望はしていない。」
若い頃は夢を持っていてもそれに対する自信の根拠がなく、まともに未来を見つめれば不安に悩みます。
その内、そんな作業は一端脇に追いやって仮初めの享楽に流され、束の間の安堵を貪り、時期が来れば世間一般的な人生観に流されてしまいがちですが、身の丈をわきまえ、焦らず、謙虚に、自分の夢に対してだけ素直に邁進していれば、なりたい自分に繋がる道に着地できるのではないでしょうか。
勿論それなりに努力も時間も要りますが、好きなことをやっているのですから苦になりません。 何とかなります。
その中で協力支援してくださる方は、本当にありがたいです。
エコエコアザラク・醸し出される恐怖 - 2011.09.17 Sat
個人的には氏の作品は、絵もお話も特別洗練されている部類にはならないのかもしれないと思うのですが、今風の説明的(敢えて乱暴に言えば、記号的)な演出ではない分、全体から雰囲気として恐怖が醸し出ていて、飽きないのです。
チャンピオンで連載していた頃のも良いですが、97年くらいに、サスペリアで連載していたバージョンは本当にハマりました。 当時深夜に放送していたドラマ(佐伯日菜子さん主演)も見ていました。
以前ブログで藤子・F・不二雄先生の21エモンのことを書いた時もそうですが、長く支持されるものには、本質的な魅力があります。
大ヒットするか否かは大した問題ではないと思います。作品が良いのですから。 (普通に支持されているだけでも充分素晴らしいことです。)
様々な背景も/幸・不幸は周期的に交替 - 2011.09.16 Fri
教室には様々な年齢層、経験をお持ちの方が在籍されていて、背景を伺うと皆さん個性的なのですが、聞かない限りは全くそういった事は見えて来ないくらい、目立たず周囲と同調するのに長けています。
こういう点も香川県の県民性、と聞いたことがあります。
生徒さんには、私の出身校より世間的にはランクが上とされる美大出身の方や、元・美術教師の方もおられますが、私自身全く気にせず指導していますし、他の生徒さんも普通に接していて教室の雰囲気はすこぶる良いです。
授業後は某所にて4時間以上に及ぶミーティングでした。 スタッフさんの熱意に感謝申し上げます。
一昨日のブログ記事に対して、ご心配くださる方がおられましたので改めてご説明しますと、あの文章の主旨は、
幸・不幸は周期的に交替しながらやってくるので、今が悪ければその分、次には大きな幸運が訪れる。
、、、 という感じです。
なので落胆する場面でも、そうしつつも内心は冷静だったりします。(←出た!多重人格の顔・笑)
描く・2つの差を埋める行為 - 2011.09.12 Mon
何とか気持ちを落ち着かせながら、完成した作品の、パネルの周囲に水テープを二重に貼り込み、裏面にタイトルや名前などを書きました。
そして完成した作品に最後の加筆した時、何とも言えずフッと気持ちが落ち着きました。焦って嫌だった気持ちも、描いている最中は不思議なくらいに素直で謙虚な気持ちが満たされていくのを実感します。
ほとほと、私は描くという行為にすがって生きていると再認識しました。
運動面だけでいえば描くことは自身の身体運動とその制御。 しかしそれによって今まで形を成さないイメージであったモノに、形が与えられ浮かび上がり可視化されます。
私にとって描くという行為は、紙の上のそれと、イメージの中のそれ、前者を限りなく後者に近付ける行為。
そこには、私にとっての端的で明確な目的があり、無心にしてくれます。
そのことが本当に嬉しいです。
余計に - 2011.09.11 Sun
久しぶりに傘を描いているのですが、今までにないくらいシンプルで、画面内の1点に集中した構成です。
今までならとても描かなかったような構成ですが、今はそれを描く必然性を思います。
今日行いました事務仕事は簡単に言うと、自己紹介の文章づくり(←簡単すぎる表現・笑) なのですが、どちらかと言えば過去の辛かった話が中心でした。もちろん最後には上手くまとめていただけるのですが、こういうのはあまり思い出したくありません。 余計に具合が悪くなりそうでした。(笑)
電動消しゴム - 2011.09.09 Fri
このところは水滴の光の部分を描く際、電動消しゴムを使います。
昨年末、中京大学で企画頂きましたグループ展でご一緒に出品しました作家さんから、使われていると伺い、以前より興味があったこの画材を使うようになったところ、ハイライトの抜けがスッキリ出来るようになるなど、イメージをよりスムーズに可視化できるようになりました。
あると便利な画材ですが、私は基本的に消しゴムそのものをあまり使わず、トーンを重ねる描き方ですので、活用する場面は少ないです。
今後の発表予定/作品画像のページ作り(中盤) - 2011.09.07 Wed
2011年10月24日(月)– 11月4日(金)
グループ展 「エトワール ブリヤント」 に出品いたします。
画廊大千 (〒541-0045大阪市中央区道修町2-5-14 カイゲンビル1階 TEL:06-6201-1337)
というものですが、小さすぎて読めないかもしれません。会期が近付きましたらブログのトップで挙げ続けておこうと思います。 (その際は出品者名や開場時間も含めた詳細記事にします。)
このようにプロフィールの欄で告知するのは初めてです。他の作家さんのブログを見て、プロフィールの欄を活用されているのを参考に、作ってみました。
これまでは会期の20日前にブログトップに展覧会の詳細記事を挙げ、会期中はトップに留めておく、という形をとってきましたが、これからはそれの更に1ヶ月前(会期50日前)より、プロフィール欄での告知を開始することにしようと思います。
今日は8月22日の記事にも書きました、「これまでの私の作品画像をこのブログ上で纏めて見れるシステム作り」 の2回目を行いました。
予め抜粋した作品の画像を制作年で分け、別々の日付のブログ記事として貼り付け保存する作業なのですが、今日は2005年~20009年のページ作りを行いました。
1回目の作業日に2002年~2004年のものを終えています。残りの2010、2011年も、文字情報はページに貼りつけましたので、あとはフォトショップで作品画像をリサイズし貼り付け、各年の作品の並び順をまとめれば完成です。 ようやく作業全体の4分の3が終了した、といったところでしょうか。
今月半ばを目途に完成したいと思います。
周囲やその後ろを、気遣える気持ち - 2011.09.04 Sun
今回の台風でもお亡くなりになった方、お怪我をされた方が多くおられ、本当にいたたまれます。
また家を出て避難所で一夜を明かされた方の不安も相当なものであったと思います。
もともと台風や地震、山火事など自然災害は避けて通れない事象なのですが、その衝撃を受け止めてくれる自然が人の手による森林開発によって増々少なくなり、人への影響が過激化している面があります。
開発に技術を使うなら、何かあった時それを避けるための技術も、用意しておく必要があると気付くべきなのだと思うのですが。
前進している時こそ、周囲やその後ろを、気遣える気持ちを持っていてこそ、バランスだと思います。
藤子・F・不二雄ミュージアム開館/21エモンComplete Box - 2011.09.03 Sat
川崎は生前、トキワ荘を出られた後、F先生が長らく住まわれていた地です。隣にはやはり、A先生のお宅があります。
A先生の作品「まんが道」を私が夢中になって読んでいたことはこれまでのブログにも書きましたが、F先生の漫画、特にドラえもんの影響はおそらく私たちの世代の多くが受けてきたと思います。
そこで敢えて、ドラえもん以外で私が思う、F先生の名作を挙げるなら、「21エモン」 です。
F先生の作品の多くでは、
主人公は落ちこぼれのいじめられっこで、いじめられても泣き寝入りするのみ。 家は中流家庭。 時代は現代。 ある日突然異世界の住人が街にやって来て彼らと共に送る日常が舞台。
というパターンが多く見られます。
一方21エモンは、落ち目になっているとは言え、主人公は江戸初期から続く老舗ホテルの跡取りで将来が保証された身です。しかしそれだけに「将来宇宙パイロットになりたい」 という自分の本来の夢と、現実的にあてがわれた将来の間で揺れ動きます。 周囲には彼の夢を馬鹿にする友人も多いのですが、そのような時彼は、言い返します。 時には殴りかかります。 この点は、のび太と大きく異なります。エモンの最大の特徴と思っています。
F先生の主人公のキャラクターとしては異質ですが、その素直な性格は爽快ですし、夢を貫くことの困難と尊さが端的に伝わってきます。
この作品に親しんだのは1991年に放送されたアニメでしたが、漫画連載は1969年に終わっています。(連載期間は僅か1年。単行本は全4巻) つまり連載終了後22年の時を経て再評価された点も特筆です。
もっともこれは両・藤子先生に共通の特徴で、ドラえもん、オバQ、怪物くん、はテレビ朝日系でアニメ放送されたものが有名ですが、それ以前に他社でアニメ化され、その放送の終了後数年を経て再登場、というのを繰り返しています。
そして今日、ウィキペディアで調べますと、今年8月5日にDVD-BOX「21エモンComplete Box」(発売元:小学館・テレビ朝日 販売元:TCエンタテインメント)が発売されたそうです。
連載終了から22年でアニメ化。そのアニメ放送から20年を経て初の全話パッケージソフト化。 特にブームにもなっていないにも拘らず、根強い人気をずっと保ち、半世紀近く無視できない存在。
これぞ名作の辿る道ではないでしょうか。
本質的に良いものほど受け入れられるのに時間がかかると思います。 しかしその時は必ず訪れ、そして長く愛されるのだと思います。
三浦明範さんの個展 - 2011.09.02 Fri
授業後、高松天満屋美術画廊での三浦明範さんの個展を見に行きました。
銀筆によってモノクロームに仕上げられた画面は、大変勉強になりました。また水彩や油彩でのカラーの絵もあり、こちらも今後ひそかに取り組みたいと思っていただけに見れたのは嬉しかったです。
3月の私の個展の時にもお世話になりましたスタッフの皆様にご挨拶もできました。
しかしここでも台風の影響。普段20時まで営業されているのに、今日は18時30分閉店でした。
香川県は例年、台風シーズンでも影響なくスルーされることが多いのですが、今年は割りと当たっています。 神戸への交通がストップしましたので、実家でもう一泊します。