topimage

2012-01

醸し出る空気の密度・部分から全体への関わりと配慮 - 2012.01.31 Tue

先日水張りしました15号のパネルには波紋を、サムホールには傘を描きます。
傘を描くサムホールは、10月にグループ展で発表しました画廊Dを通してお客様からご注文をいただいた制作です。
当時のブログにも書きましたが、納品を待ってくださいますので4月までに完成させる予定です。なのでスケジュールとしては他の作品を先に仕上げることとなります。
しかしわざわざ別注でご依頼くださったのですから、少しでも早い時期から取り掛かりたい気持ちになります。

そういう訳で波紋を描きます、15号を先に取り組みます。下絵を作り、荒描きを終えました。
以前同じ15号で描いた波紋の作品では、幾つもの波紋や水泡が細かく重なり、ハイ・コントラストの陰影を携えていましたが、今回は水の流れはゆったりと、波紋の重なりも大きくてデリケートな、光と影のグラデーションです。

何枚も同じ対象物を描きますが、取り組み始めた初期の頃の方が、画面内に対象物の占める割合が高く、画面にモチーフが詰まっているように思います。
そうして何枚か描く内に、少しだけ対象物を画面全体の中での関わりで見れるようになり、おおらかに扱おうという意識が芽生えます。
密度の感じられる作品って、対象物を描いて部分から密度を感じるのではなく、対象物の描かれていない虚空間も含めて画面内全体での調和、画面内全体が醸し出す空気の密度なのだと思うのです。

アトリエの壁 - 2012.01.30 Mon

写りが良くありませんが、画像はアトリエの壁です。 エスキスを描き留めた紙片を貼っています。

 私はエスキスを描いても直ぐにタブローに取りかかれません。こうして壁に貼りたまに見返したり、思い付いたことを紙片にかき足したりしています。中には数年間貼り続けている物もあります。 イメージの発端から実際に制作に移るまで、4~5年くらい要するときがありますので。

取りとめもない日常の中で出逢う、自分と波長が一致したように思える心許せる風景。 
個としての私を認めてくれるそれを「居場所」 と呼び、描き留めることで、安らぎの感覚に永遠に漂っていたい。 と切に願っているのですが、なかなか直ぐには描けません。 想いだけがイーゼルの周りに漂うばかりですが、案外そんな日々が好きだったりもします。


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首の上に頭が乗っているから - 2012.01.29 Sun

先日より首の付け根に痛みがあります。筋を違えた等の重傷ではなく軽い炎症のような痛みです。 制作時、首を正面に固定したまま集中していて気付くと疲れている、という感じです。
同様に太腿の裏側から膝の裏側にかけて凝りが溜まっている感があります。  
共に、適度に運動を施し筋肉を伸ばした後、湿布を貼りました。 貼った瞬間から、成分がグングン吸収されていくのを実感できます。

つげ義春さんも若い時期 (水木しげるさんのアシスタントをされていた頃)、「首が疲れるんです。」「首の上に頭が乗っているから、首が疲れるんです。」 と言っていたそうです。 

作品増補/夜、モノクロームへの想い - 2012.01.28 Sat

画面右のカテゴリの中にあります、「作品2011」に、作品画像を増補しました。
何枚かは2月1日から始まります個展 「夜の窓」で展示いたします。 
会場で実際の作品もご高覧いただければ幸いです。 単純に黒色というだけでは表現しがたい、鉛筆独特の色彩や、硬質なタッチなど、画像だけでは伝え切れないことがありますので。
またモノクロームの作品は、色彩が断定されていないことで、その作品を見る人への想像の制限が解放され、見る時々のイマジネーションで異なる色彩を補なうことも、様々に解釈することもでき得る、自由度の幅の広い表現方法と思います。

そしてそれは、私が「夜」に感じ、頼っている点そのものです。
昼間は明るい日差しのせいで全てがクリアに見えてしまい、煩わしさを感じることがありますが、全ての物が静かな闇に沈む夜は、暗がりのなか、自分が見たいものだけが浮かび上がってきます。
私は彼方にある、「居場所」や「拠り所」に思えた憧憬だけをすくい取って、窓のような矩形のビジョンの中で永遠に留まっていてほしいと願います。

パネルへの下処理 - 2012.01.27 Fri

夕方、個展へ出品します最後の作品を含む、何枚かの作品が集荷されて行きました。 
夜、久しぶりにAさんとお電話をしながら次作の下絵をつくりました。(このブログでも何度か書きましたが、私は話しながら作業どころか制作も普通に出来ます。) 
下絵作りはフォトショップを使って行います。 以前より、次に描こうと思い用意していました画像がありましたので、それを使いました。作業を重ねる中で、やや煩雑な気がしてきましたので少しだけ周囲をトリミングし、メインの部分が大きく入るようにしました。 また同時に、昨秋撮影しました別の画像の編集も行いました。こうした少しずつの作業を重ねておきますと、制作に取り掛かる際スムーズに行えます。 
これは以前ブログに書きました、アトリエの壁に貼ったエスキスを見返し、思い付いたことを加筆するのと同じ作業といえます。 

今夜つくりました下絵は15号のサイズで描くことにしました。 15号のパネルが自宅になかったのですが、以前勤めていました美大受験予備校で、卒業生が残していったB2サイズのパネルがありましたのでそれを15号にリサイズしました。 
木工作業もたまに行いますと楽しいです。 

パネルへの下処理を書き挙げますと、埃を取り除きながら濡れ雑巾で全面を拭き、エタノールを塗布、防虫・防カビのステインを塗布します。そしてパネル表面には、ケント紙が木材に直接触れ酸化されるのを避ける目的で極細目の麻布をアクリル系接着剤で貼り、乾燥後サンドペーパーで布目を整えますと、完成。 ケント紙(PH中性のもの)を水張りします。

神経質と思われるかもしれませんが、私としては出来る限りの予防を施すのが、制作しお客様へ提供する側の義務と思っています。

ラッキーナンバー - 2012.01.26 Thu

22日のブログに、ゾロ目の数字は見た目にインパクトがある、と書きましたが、そういえばこのブログのURL、「111」でした。(笑)
昨年Fさんに教えてもらいながら開設した際、特に何も考えず思い付きで希望したのだと思いますが、やはり無意識下で意識しているのでしょうか?

以前Aさんの娘さんにラッキーカラーをみていただいたことがありましたが(結果はターコイズグリーンでした)、同様にラッキーナンバーがあるとすれば、私の場合「2」なのでは、と思います。これまでの人生でよく現れてきました。

しかしそれは「2」単体(「02」含む)や「20」が多く、ゾロ目の「22」はあまり有りませんでした。
やはりスロットには向いていないみたいです(笑)。

自宅前の坂道 - 2012.01.25 Wed

自宅の前は緩やかな坂道になっています。 毎年11月の終わり頃になると「凍結注意」の看板が出ます。

注意していても毎年雪が降れば、バイクではスリップしますし、登れずどうしようもなくなります。



人の道より、猫の道。 - 2012.01.24 Tue

夜、Sさんへお電話をしましたところ、Sさんは受け取られて開口一番、 「あー、もしもし 猫の人です。」 と。展覧会前で色々と意識することも多いというのに、相変わらずのご対応のおかげで幾分、心が軽くなりました。 

その事を伝えますと、
「ええ、そうですか。画家も大変ですねえ。でも画家って基本的に猫と同じじゃないですか。 
周りにどれほど迷惑与えようと、自分の好きなこと、望むことだけやってて、でもそれが許されるのって世界で猫と画家ぐらいですよ。 犬でも少しは気を遣ったり空気読んだりしますけど。奴だけはそんなの一切お構いなしですからねえ。 あ、奴だなんて言っちゃいけません。 神です。 
ですから私は基本的な関係という物を踏み外したりはしないのです。すなわちTちゃん(Sさんちの猫)こそが太陽神であり、私たちはそこにひざまづく僕(しもべ)なのです。世界は縁側で居眠りするTちゃんの額の上にあるのです。私たちはTちゃんを起こさぬよう、穏やかに生きていかなきゃいけません。 ですから私は、安冨さんが人の道に反して歩んでいようと全く構わないと思うんですよ。・・・・それより猫の道に反しないでください。」

・・・・、途中、大幅な蛇行がありましたが、最初と最後はとても良いお話を聞けたなあ、と思いました。


余談 ・ 冒頭の「あー、もしもし 〇〇です。」という所は、今や私達の仲間内では定型文となっていますSさんがよく言うセリフです。 おかげで私はかなりうまくSさんのモノマネが出来ます。 
コツは、ヘビースモーカーで低血圧な人(←Sさんそのもの・笑) が電話によって不意に起された、というシチュエーションを想定し、しゃがれた声で 「あ”あ”あ”・・・もしもし・・・」と、絞り出すように発音することでしょうか。

DM投函 - 2012.01.23 Mon

一昨日より準備していました個展のDM (案内状)を投函いたしました。

展覧会をご案内する際によく言われていますのが、 DMの到着は早すぎても忘れられるし、遅すぎては受け取った方の予定をが埋まってしまっているかもしれないので、早すぎず遅すぎず、概ね会期の1~2週間前に到着するようにするのが良い、と。
それに照らし合わせますと、今日投函して明後日に皆様のお手元に到着するとすれば、会期の1週間前ですので、前述の範囲内でご案内することが叶いまして良かったです。 
もっともこういった展覧会のご案内は、画廊からもお出しいただいていますので、既に届いている、という方もおられると思います。 

お年玉くじ当選発表/ゾロ目。 - 2012.01.22 Sun

年賀状のお年玉くじの当選番号が発表されました。 皆様から頂きました年賀状を手元に、パソコン画面と照合しました結果・・・・4等・「お年玉切手シート」が2本当選しました。ありがたいです。 
1本は先日ブログで書きました高校の同級生Iさんからいただいたものでした。 そしてもう1本は・・・・、実家の母から頂いたものでした。(笑)。 いくら離れて暮らしているからと言っても、律儀すぎます。しかし大変嬉しく思います。 勿論当選したからだけではなく、幾つになっても心配してくれているということに心から感謝します。

当選番号を確認するため、いただきました年賀状の数字、特に下2~3けたに注目していますと、当選番号ばかりではなく、つい目が留まってしまう数字があります。 所謂ゾロ目です。
今回頂きました年賀状では、高松天満屋の美術画廊スタッフKさんから頂きました555、私が未だ長屋に住んでいたころ個人的にデッサンを習いに来ていたTさんとそのお母さまから頂きました444、そして高校時代のクラスメイトTさんから頂きました222。
ゾロ目は何だかインパクトがあり目が留まってしまいます。 パチンコやスロットは全くしないのですが・・・・(笑)。

文具店・溢れる想い出に満たされる - 2012.01.21 Sat

2月1日から始まります、新宿高島屋さんでの個展のDMに添える便箋の文章と宛名を書いていました。 便箋や封筒は、普段からに近くの書店か画材店(文房具も置いてあるお店です。)で購入して常備しています。
何となくですが、こういったものが常に家に在りますと安心感を覚える私は、外出の際、その時は購入する目的ではなくても、便箋や封筒のコーナーで商品を確認し、気になる物があれば購入してしまいます。 

文具店や画材店に一歩足を踏み入れ、数多くの商品に囲まれますと、何とも言えないワクワク感で満たされ幸せな気持ちになれます。 
川西市の太陽堂、あさの文具、池田市のハセガワアート、神戸市のユザワヤ、日本橋の笹部洋画材両店、高松市の成豊堂、徳島市のミマ画材・・・・・その時々での懐かしい思い出や淡い記憶も加味されて、幸せな気持ちに満たされます。大きなお店もそうですが、個人で営まれているような小さなお店では特に。

スウィーティー - 2012.01.20 Fri

明け方6時頃まで制作し10時に起きました。 ぐったりとした疲労感が残っていて、また喉も乾いていました。

キッチンへ行き、冷蔵庫を開けますと先日いただきましたスウィーティーがあります。 これまでに食べたことはありませんが、外見から恐らくグレープフルーツのような味だろうと想像しながら皮にナイフを入れました。
食べますとグレープフルーツのような渋味がなく、疲れた体と胃に、吸い込まれるようにどんどん吸収されていくのを実感します。 気付くとキッチンで立ったまま、1個食べ終わっていました。

水テープ - 2012.01.19 Thu

このところ事務仕事が続いています。
展覧会の前は何かとバタバタします。 本当はご協力くださいます皆様のおかげで、年々、私自身の事務仕事の量は減っているのですが、それでもそれなりに多くあります。

数日前は一日中、ひたすら完成した作品のパネル側面に、水テープを貼っていました。
 私は作品の支持体となっていますケント紙をパネルに水張りする際、パネルの裏面まで回り込ませ、裏側でガンタッカーにて留めています。
水テープで留めているわけではありませんし、タックも側面からは見えないようにしていますので、その意味においては、水テープを貼る必要はないのですが、それでもパネル側面に水テープを二重に貼りますと、そこに不透明で強い抵抗感が生じ、画面は現実空間からはっきりと区切られ、よりスッキリと見易くなるのを覚えます。なのでやはり私にとって、この行程は外せません。

馴染んだ道のすぐ先に - 2012.01.18 Wed

郷里・香川のお隣、徳島県ではラーメンが美味しい、しかし徳島駅前の「ラーメン麺王」のチェーン店が自宅近くには無い、近くても神戸までない、ということは以前もブログに書きましたが、別のお店、「徳島ラーメン東大」 の尼崎店があることを知りました。
尼崎市は自宅(川西市)から比較的近いのですが、そうは言っても尼崎も広いので、どの辺りだろうかとグーグルマップで調べてみますと、伊丹市との境目、私が以前勤めていた勤務先を少し先に行ったところでした。(笑)

3年くらい勤めいていましたので馴染みのあるエリアなのですが、そこから少し先、というだけでもう知らない事だらけです。
勤めを辞めて以来この道はあまり通りません。 一年に一度、確定申告のため税務署へ行く時くらいです。
しかしここですと、道も分かりますし、気分転換にバイクで走るにはちょうど良いくらいの距離です。 

鎮魂・リアルで不条理な死 - 2012.01.17 Tue

17年前の今日、阪神大震災震災がありました。 お亡くなりになられた方へ、心からご冥福をお祈り申し上げます。

私自身は当時高校生で、関西に来る前でしたので実際的な被害には遭いませんでしたが、香川でも強い揺れは感じました。 (翌日学校へ行くと校門の石垣が剥がれて道に倒れていました。)
しかし進学した大学のクラスメイトには、当時崩壊した家屋の下から助け出された、という人もいて、リアルで不条理な死がそこかしこにあるのだ、と改めて思いました。

1年前私は、逆瀬川(宝塚市)の中州に居て、雪の舞う中、震災への鎮魂の意味を込めた立体作品の制作を手伝っていました。 「阪急電車」という小説をもとにした、同タイトルの映画のワンシーンにも出てきます立体作品です。
あの頃はその2か月後に東日本大震災が起こるとは夢にも思っていませんでした。 心からご冥福をお祈り申し上げます。

会話から拡がる世界 - 2012.01.15 Sun

夜、久しぶりにSさんとスカイプで話しました。 昨年末スカイプを設定いただき、無料で通話できる環境となりましたが、(加えて、Sさんは晴れて〇〇になりましたが) 以前に比べてお話しする機会は少なくなったように思います。
もっとも私に気を遣ってくださっているのかも、と一瞬思いましたが、猫を拝んでいるSさんにそのような殊勝な配慮は無いと思います。(笑)

会話は昨日調べました「ゴンドラの唄」から「生きる」(監督・黒澤明)を知ったことや、「人間の証明」から「ぼくの帽子」(西條八十)を知ったことなど。私の得たい興味や知識の先をお持ちの方なので話していて楽しいです。
たまに私のまるで興味のないジャンルについても、熱心に話されますが、聞いている内に関心が湧き、絵のモチーフになったこともあります。 関心の幅が狭いと自認します私がそのようになるのは稀です。 
それくらいお話しの上手な方です。(たぶん・笑)

基本的に私は内向的な性質と思います。対してSさんはミーハーと自称するくらいフットワークの軽い方です。
Sさんを通して、私の中の世界がどれほど拡がったことか、計り知れません。
その点は本当に感謝しています。

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プロフィール 

安冨 洋貴 (ヤストミ ヒロキ)

Author:安冨 洋貴 (ヤストミ ヒロキ)
★ 夜の心象光景を鉛筆で描いています。 下の「カテゴリ Category」に、略歴、作品画像など詳しく在ります。

⬛ 個展「安冨洋貴展 ~煌めく夜~」
8月16日~22日
横浜タカシマヤ
(045-311-5111)

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