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2013-04

八島正明展へ (三重県立美術館) - 2013.04.24 Wed

お昼より、三重県立美術館での八島正明先生の個展へ行きました。 三重県へは近鉄電車で行きます。私鉄ですが、特急料金が要ります。
今回利用しました列車はアーバンライナーという特急で、難波駅(大阪)で乗りましたら目的地であります津駅(三重)まで、途中の駅に停車することもなくノンストップで行けます。

展覧会は、木綿針で引っ掻かれたモノクロームの画面が印象的な先生の、回顧展のような内容でした。作家の過去から今日までの作品がまんべんなく展示されていました。
特に、旗の掲げられた路地を描いた作品に眼が奪われました。旗には小学生や親子、夫婦など個人のシルエットが浮かんでいます。 
その作品を見ていますと、旗日は国が定めた祝いの日ですが、大きな組織としては喜ばしい最中でも、個人個人にはそれぞれに事情があり、やるせない想い、嫌な状況のなかで日々を営んでいる。 
個人と組織、辛と喜、闇と光、それらのコントラストが苦しいまでに鮮明に投射されてきました。 キャプションを見ますと、「三重県立美術館所蔵」となっていました。やはり良い物は収まるべく所に収まっているのだなあと思いました。
初期の影絵を描いた作品も眼を惹きました。先生の奥さまのシルエットを描いている絵で、この作品は以前先生のアトリエで一度拝見しているのですが、所帯を持った青年画家の満たされながらも漂う心細さ、ささやかで穏やかな家庭の状態が伺える画面と思いました。 影絵は文字の集合で構成されているのですが、その文字は新聞の報道記事のような内容でした。
先生のアトリエで拝見した時は緊張していて気付かなかった文字の内容を、今回初めて読むに至れました。新婚の妻のシルエットという極めてプライベートな図像に、前者のような印象ばかり強くありましたが、新聞に出るような外界が如何に騒がしかろうと、自分にとっては家族や自身の人生の方がよほど重要事項だ、というささやかながらも実に芯の強いメッセージも感じ取れました。

資料のコーナーには、これまでに紹介された新聞や雑誌のコピーや、特集された本がありました。(Sさんが取材・執筆された本もありました)
また作品を見ていて、人物など対象を描写する再現性もさることながら、例えば障子や窓枠、床面や掲示板など、大胆な面処理(しかし作業自体は大変丁寧)がとても巧みで、その抽象的な面構成の感覚や構図へのセンスに感心しました。

帰宅後、制作中の作品が完成しました。 そしてお昼見た作品の感想を、Sさんとお電話で話しました。

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プロフィール 

安冨 洋貴 (ヤストミ ヒロキ)

Author:安冨 洋貴 (ヤストミ ヒロキ)
★ 画家・日本美術家連盟会員
夜の心象光景を鉛筆で描いています。 下の「カテゴリ Category」に、略歴、作品画像など詳しく在ります。

★ 作品のご用命、お問い合わせは、下の「メールフォーム」、または
東邦アート株式会社(03-5733-5377 http://www.tohoart.com/)へ、お願いいたします。


■ 「6人の洋画家たち -技法の魅力-」
8月19日(水)~25日(火) 
玉川タカシマヤ 5階 アートサロン
(東京都世田谷区玉川3-17-1
電話 03-3709-3111)


【フォンテーヌ絵画教室 開講日】
8月4日(火)
8月18日(火)
9月8日(火) ※第2週
9月29日(火) ※第5週
10月6日(火)
10月20日(火)
上記日程の、10時~12時
高松市 鍛冶屋町1-2 榊原ビル2階
詳細は↓こちら↓。
http://hirokiyasutomi.blog111.fc2.com/blog-entry-2192.html



【掲載】
● 平成31年高校3年教科書「美術3」
(光村図書出版株式会社) の、「鉛筆の可能性」の頁に、作品「雫の器」が掲載されています。
詳細は↓こちら↓。
https://www.mitsumura-tosho.co.jp/kyokasho/k_bijutsu/31bi/index.html


【論文・紀要】
● 電子書籍 「洋画1 素描と絵画」
(京都造形芸大 東北芸術工大 出版局)の、第2部・第一章に、「鉛筆による静物画表現」 を著述しています。
詳細は↓こちら↓。
http://hirokiyasutomi.blog111.fc2.com/blog-entry-2468.html

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