NHK文化センター生徒作品 - 2014.09.29 Mon

口の部分は円形で、底面は四角形のかごです。
網の織り目一つ一つが整合し、かつ規則性にこだわり、何度も確認し描き直されていました。 かごの中央部と端におけます見た目の角度の違いもよく再現され、奥へ回り込む感じが表れています。

ビーグル犬 (写真からの展開)です。
胸と横腹と下腹、喉と首の側面、画面右端の後ろ脚などに顕著に見られます、面の変化を明暗で積極的に(強調して)表そうとしています。 前脚と肩、後脚と腰の関節も、筋肉の隆起と共に伝わって来ます。
実物モチーフでも写真からの展開でも、眼前の対象を観察するだけではなく(それは当然基本なので重要なのですが)、形に内在する法則を見出したり、明暗を理論から導いて表したり、と 「対象を理解するために描き手が積極的に働きかける」姿勢も、上達の鍵と思います。
グループ展 「次代のアート展 」 - 2014.09.29 Mon
※ 会期終了まで、この記事をブログのトップでご案内し続けられるようにしています。
※ 通常のブログは下方で更新しています。
「次代のアート展」
2014年9月24日(水)-29日(月) 10:00~19:30(最終日9月29日は16:00閉場)
広島八丁堀 天満屋 7階美術画廊 (広島市中区胡町5-22)
電話番号 082-246-5606
・出品予定作家・・・・青木恵美子、阿部友子、荒木亨子、大竹寛子、小笠原雄介、金丸悠司、田尾憲司、ツジモトコウキ、松村卓志、港信夫、安冨洋貴、山口暁子、吉田洋紀 (敬称略 50音順)
・伝統を踏まえながらも個性豊かに独自の絵画を追求する作家の、さまざまな絵画表現をご高覧いただければ幸いです。
広島土砂災害で被災されました方へ、心からお見舞いを申し上げます。
雪が雪らしく/Iさんの画 - 2014.09.26 Fri
特に雪の細部に気持ちを込めて、葉の上にぼたっと落ちた様、シャーベット状に溶けていく様など、雪が雪らしく見えるよう留意し描きました。
10月8日より岐阜高島屋で企画頂いています「リアリズム4人展」のDMが届きました。 現在、こちらのブログのトップでご案内している物です。画像と共にアップしました。
夜、Kさんよりお電話いただきました。 先日、国立新美術館 で開催されています「チューリヒ美術館展」や画廊Sなど見て回られたそうです。画廊Sでは、私も気になっていましたIさんの画を見られたそうです。
色々ご感想を伺いましたが、特に印象に残ったのが、「描き込み仕事が大変丁寧で、ああいう真面目な仕事の画を見ると、色々な事がありながらも日々仕事を頑張っているいる私の生き方を肯定してくれているようで、とても元気をもらえる」というものでした。私はネットで画像を見たのみで、実物をまだ見ていませんが、その言葉を聞きますと見てみたくなります。
秋は見たくなる展覧会が多くなります。 私も今描いています画が一段落しましたら、京都国立近代美術館での「ホイッスラー展」や、京都高島屋での「川瀬巴水展」など行こうと思っています展覧会が幾つかあり、今から楽しみです。
椿のある雪景色 - 2014.09.24 Wed
昨日より、椿のある雪景色を3号サイズで描いています。 先日のブログではシロツメクサの8号を手掛けていると書きましたが、諸事情によりこちらを先に仕上げます。
雪景色は、25歳の頃メインテーマにしようと一度思ったことがあります。結局その時はそこまで深く見詰めることもできませんでした。
10年経った今改めて向き合ってみますと、当時とは比べものにならないくらい情報の細かい所が見えている事に、自分の事ながら驚きます。 特に、葉や花弁の上に乗った雪の「重さ」或いは「支えられるモノと支えるモノ、両者の関係」を適切に表すことが、この画を見た時の納得を高める事の鍵であり、必要なのだと感じています。
お礼状へのお返事 - 2014.09.22 Mon
開封しますとそれは先日私が投函しましたお礼状へのお返事でした。
お礼状そのものは(個人情報保護の観点等により)百貨店から教えていただけない場合以外はお出しさせていただくのですが、それに対してお返事をいただけるとは。 私にとって恐らく初めてと思います。大変驚き、そして大変嬉しかったです。
抜粋、要約しますと、
・私の手紙を読み、「絵を益々待ち遠しく思っていた」
・届いた絵を見て、「精緻な鉛筆の跡、郷愁を誘う建物と車、白と黒の絶妙な比率・・・(中略)・・・涙が伝うような感動でした」
・届いた絵は、ガレ写しのランプやウイリアム・モリスのカーテンなどアンティーク家具と美しく調和し、空間が更に輝いて見える。
・再び私の画を見ることが出来る機会を楽しみにしている。
・・・・等。実際は丁寧な文章で更に記されていました。
そして作品が飾られていますお部屋の、写真が同封されていました。 心を込めて描いた画を心から喜んでいただき、末永く愛されていくのが目に浮かぶようで、本当に嬉しい限りです。
アンティークなシャンデリアとテーブルセットのある、まるでレストランのような綺麗なお部屋でした。 その一壁をそっと照らす存在として、そこに馴染んでいただければ幸いです。
季節の推移は早くて - 2014.09.21 Sun
今年は特に時間が流れるのを早く感じてしまいます。 つい先日夏のシャツやカーペット、扇風機等を出し、日々暑いと思いながら、いつか更に本格的な猛暑がやってくるのだろうなぁ、と気にしている内に、夏は去り秋の訪れを感じていました。
では、今年の夏の一番の猛暑っていつだったのだろうかと振り返ってみますと、案外Sさんの結婚式のあたりだったような気がします。
合評/テープバッグ - 2014.09.19 Fri
教室前面のホワイトボードに画を貼り、距離を置いて画を見つめますとますと、自作を客観的に見ることができます。また他の生徒さんの画も比べながら見ることができるのが学び易いようで、毎回好評です。
画像は15時台のクラスのNさんからプレゼントいただきましたテープバッグです。先々週、ビーズ織りをカードケースへ施していただきましたTさんもですが、皆さんの創作活動の幅に驚きます。

季節は、秋へ - 2014.09.17 Wed
小品制作時のイーゼル - 2014.09.15 Mon
そのための実験も30枚近く行いました。 丁寧に慎重に実験データをとりながら、新しい事をしますのは大変刺激的でした。
ところで私は制作では常にイーゼルを使用しています。
小さい画(パネル)をイーゼルへ直接掛けますと不安定ですので、下の画像のように、ビスを付けた10号サイズくらいのパネルをイーゼルへ掛け、そのビスへ小品パネルを掛けて描きます。
今日、2点の画が完成しました。 今日まではこの10号パネルへ下絵やメモを大量に貼っていましたが、画を描き終えましたらそれらも剥がします。 既に次作の下準備は出来ていますので直ぐに描き始めます。


髪を切る日 - 2014.09.11 Thu
今日、髪を切りました。 以前からですが、私は髪型で随分印象が変わってしまいます。 すぐ伸びるのを見越して少し短めにしました。
私の髪は短くしたり長くなったりで、一貫してなくて、しかもそのたびに印象が大幅に変わってしまって・・・・。自分でも訳が分からなくなります。
「人は髪形で印象の大部分が決まる」というご意見もあり、実際その通りと思います。
特に顔のパーツが薄い(醤油顔?)私にはその傾向が強いように思います。 今は見慣れていないので若干違和感(ラップ風・笑)です。その内、慣れると思います。
「次代のアート展」 (2012 - 14) - 2014.09.08 Mon
その時のブログ記事に、「出来れば今後第2回展、第3回展と続き、高松の地に定着すれば良いなあ、と思いました。」 と書いていました。(こちら)
いま読み返しますと、当時の呑気さに呆れつつ、平和な感じが懐かしいです。
この時は翌年秋に2014年春での閉店が発表され、実際に今春閉店となるとは思いもしませんでした。
高松天満屋はなくなりましたが、第2回展とも言えます今展が企画いただけましたことを感謝いたします。そして先月の土砂災害で被災されました方へ、心からお見舞いを申し上げます。
桔梗の画 - 2014.09.07 Sun
今日で主要な部分の描き込みを終えました。
桔梗は元々Yさんが好きな花で、お話を伺っている内に私も描きたくなり、最初の1枚は描いた経緯があります。
以来何枚か描いています。このようなことが最近は以前に比べますと在るようになってきたと思います。
勿論いまも大多数の画では、それを描く発端は自己の内発的な欲求なのですが、他の人との会話や、資料を見せていただく中で描きたくなり描いたものも、自発的に描いたものと変わらぬご共感を抱いてくれているようです。
そう思い、以前Sさんがニューヨークへ行かれたときに撮った画像をまとめたCDRを確認しました。
そこには約50枚の画像がありました。
その約50枚の中、最初の10枚が猫や小鳥の画像で、残り40枚は延々、飛行機の窓越しに上空から撮られたアラスカの大地でした(笑)。
青と白のみの画像は、本当に全部ほぼ同じに見える物で、一体どこに違いがあるのでしょうか?
ビーズの織物(を表面に施したカードケース) - 2014.09.05 Fri
生徒さんには様々なキャラクターの方がいて、毎回楽しいです。 しかし全員に共通していますのは、向学心の高さ。皆さんの真剣な姿勢、活力に負けないよう私も指導に懸命になれます。
画像はそんな「様々なキャラクターの生徒さん(笑)」のお一人、Tさんが作ってくれたビーズの織物(を表面に施したカードケース)です。 元になっていますカードケース本体は私の方で用意しました。
いろいろなパターンを見せていただき、その中から好みの柄を選んでいました。他にもチョーカーやストラップなど様々に展開していました。
黒地にピンクと金の組み合わせは、チェルシーのパッケージを思わせます。

F先生の個展へのカード - 2014.09.02 Tue
そして、 「もし良かったら、お好きな色あいのカードを画廊宛に送っていただけたら嬉しいです。 もしいただけたら、そのカードを今回の個展の一部として使わせていただこうと 思っています。」 「カードは既成の絵葉書等どの様な物でもよく、絵葉書の絵の上にメッセージなどを書いてもいいし多少ちぐはぐでもいい」 とお誘いいただきました。
ありがたいです。個人的に参加したいと思いました。
手元の絵ハガキの中から飛行機雲と青空が美しい物を選び、その上にマーブリングとカラースプレー(画像右の絵ハガキの上方。黒色の部分)を施しました。同封いたします一筆箋にもマーブリングを施しました。
絵ハガキへは、各処理をする前に楕円形のマスクをし、そこは写真の画像がそのまま露出するようにしました。
エアメールで、画廊(フランス)へお送りしました。

高校美術の教科書に作品掲載 - 2014.09.01 Mon
ご掲載いただいていますページや、製本されました教科書の全体像を改めて見て、 この教科書を使って若い学生が学ばれる場面を想像しますと、感慨ひとしおです。
この作品「雨やどり」は、美術学校の修了制作であり、故郷・香川県の百貨店・高松天満屋での個展で発表しました際、高松市内の病院の先生にお買い上げいただき、現在もその病院でご展示いただいています作品です。
描いていた時の集中していた気持ちも、展覧会場で緊張していた時の気持ちも、昨日のように思い出されます。 高松天満屋は今年3月に閉店してしまいましたが、私にとっての当時の思い出が、この作品に乗り移っているような気がします。
この教科書が実際に学校で使われ始めますのは来年4月からですが、出版社へ問い合わせましたところ、文部科学省の検定を終え、且つ全国の高等学校での来年度の使用教科書の決定も終え、ブログを含め公表してよいとのことです。 掲載ページ等の画像を下に添付しました。
なお、ブログで写真等を公表される際には、著作権保護のため他の先生方の作品が写りこまないように、とのことですので、実際のページには木下先生、木村先生の作品画像が載っていますが、隠しています。

(7ページ目の上段に、掲載されています。)

(同テーマである6ページ目)

(表紙)