FC2ブログ
topimage

2020-04

Sさんとの漫画談義は毎回 - 2013.08.05 Mon

深夜、Sさんからお電話ありました。 上司より、「興味のある漫画を紹介するコラム書いて」、と依頼された
とのことで(一体どういうお仕事でしょう?・笑)、漫画談義となりました。
Sさんは「K先生の『KS』をネタに書こうと思っています。格闘漫画として一定の評価を得ているようなのですが、個人的には彼にはギャグ漫画家であってほしいと願っているんですよね。なので初期のギャグ漫画展開のみを扱おうかと思っています。」と話されました。
「二人の人物の顔がアップになったとき奥にいるほうを大きく描く、斜めの姿勢を過剰に多用する、など生理的嫌悪感を煽る。」、
「卑猥な例え話や描写を二話連続で反復しといて、2-3話挟んでもう一回繰り返すなど、読者に対する嫌がらせが作者にとっての読者サービスな訳です。」
・・・・など、最初こそSさんが採り上げようとしますします作品について真面目に談義していましたが、そんなのは最初の30~40分で、Sさんと漫画の話しますと毎回その時間の大半は、A先生の『〇〇』(イニシャルでも検索で引っかかりますため書けません)について延々話すことになり、今回も実に2時間近く話しました。

「あのシーンにおける革手袋の使い方は、ダウジングで杖と水が共鳴して導かれる人の歩調のように、皮手袋と鞭が共鳴しながら自分の意志とは別に導かれているように見えますよね。」、
「溢れるパワーを表現するに当たりあんなに卑劣な例えで表現するとは、秀逸。」、
「わざわざ1度ダメージを受けて弱点を晒し、読者を煽っておいて、あり得ない逆境からひっくり返すのでその効果が更に倍増して感じられるのだが、その引き金となっているアイテムってどう見ても元・扇風機で、それへあのような改造を施すかね。」
「他のキャラの描写は弱々しいのに主人公の肉体描写のみやたら生々しく、同じ人が描いたデッサンとは思えない。」等々。

結局A先生はこの作品で特大ホームランを1本打って(後に映画化もされています)、その僅か数年後、漫画業界から引退されます。
現在A先生は漫画業界から完全に距離を置き、郷里でデザイナーとして勤めています。
この作品は私よりもやや年上の年齢の人ならタイトルを言えば、相当な割合で知っていると思います。
この作品を描いていました約1年の期間が、A先生の人生において最良の期間で、そういう時間はそんなに長くないのだなあ、と思うと共に、しかしその輝きが途轍もなく強く、懸命に生きていれば、連載終了から20年経ってもこうやって話に挙げられるのですから、それはそれで幸せな人生・・・・と言いますか面白い人生です。

因みにA先生のプロフィール(下記転載)には、その辺りの潔さが伺えます。
19XX年3月生まれ A県出身 N在住
20歳の頃、デザイン事務所に就職したが「俺は漫画家になる!」と言い出し3ヶ月で退職。
その年の第XX回赤塚賞 佳作受賞作品で漫画家デビュー。
23歳の時、週刊連載のため上京。週刊連載期間1年!東京在住期間8年!!!
 代表作:「〇〇」
 連載作:「〇〇」 のみ!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・現在に至る。

● COMMENT ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://hirokiyasutomi.blog111.fc2.com/tb.php/1057-557bad5b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

薔薇と砂時計 «  | BLOG TOP |  » 描いてばかり

プロフィール 

安冨 洋貴 (ヤストミ ヒロキ)

Author:安冨 洋貴 (ヤストミ ヒロキ)
★ 画家・日本美術家連盟会員
夜の心象光景を鉛筆で描いています。 下の「カテゴリ Category」に、略歴、作品画像など詳しく在ります。

★ 作品のご用命、お問い合わせは、下の「メールフォーム」、または
東邦アート株式会社(03-5733-5377 http://www.tohoart.com/)へ、お願いいたします。


【フォンテーヌ絵画教室・開講日】
3月3日 (火)
3月17日 (火)
4月7日 (火)
4月21日 (火)
5月12日 (火) ※第2火曜日
5月19日 (火)
香川県高松市鍛冶屋町1-2 榊原ビル2階 ギャラリー ラ・フォンテーヌ
(上記の日の、10:00~12:00)
ご見学、1日体験受講もございます。
詳細は↓こちら↓。
http://hirokiyasutomi.blog111.fc2.com/blog-entry-2192.html 


【掲載】
● 平成31年高校3年教科書「美術3」
(光村図書出版株式会社) の、「鉛筆の可能性」の頁に、作品「雫の器」を掲載しています。
詳細は↓こちら↓。
https://www.mitsumura-tosho.co.jp/kyokasho/k_bijutsu/31bi/index.html


【論文・紀要】
● 電子書籍 「洋画1 素描と絵画」
(京都造形芸大 東北芸術工大 出版局)の、第2部・第一章に、「鉛筆による静物画表現」 を著述しています。
詳細は↓こちら↓。
http://hirokiyasutomi.blog111.fc2.com/blog-entry-2468.html

カテゴリ Category

プロフィール (1)
Biography (1)
作品テーマ (2)
Statement (2)
展覧会 (82)
文献・メディア (37)
絵画講座 (2)
日記 (1612)
雑記 (182)
作品 Works 2019  (1)
作品 Works 2018  (1)
作品 Works 2017  (1)
作品 Works 2016  (1)
作品 Works 2015  (1)
作品 Works 2014  (1)
作品 Works 2013  (1)
作品 Works 2012  (1)
作品 Works 2011  (1)
作品 Works 2010  (1)
作品 Works 2009  (1)
作品 Works 2008  (1)
作品 Works 2007  (1)
作品 Works 2006  (1)
作品 Works 2005  (1)
作品 Works 2004  (1)
作品 Works 2003  (1)
作品 Works 2002  (1)

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブログ内検索

QRコード

QR

月別アーカイブ

おすすめ

最新記事