topimage

2017-09

「みる」こと - 2015.09.17 Thu

勤めていますNHK文化センターでは、3ヶ月に一度、3の倍数となります月に合評を行っています。
今回は桔梗の写真をモチーフに、写真からの模写(黒バック表現含む)を行いました。

私は、描こうとする対象を観察することと、作品の両者は、素直な延長線にあるのではなく、そもそも段差があると考えていてます。
観察は眼前の現象を受動的に受け取り生真面目に描き写すイメージで、それは写生(データ集め)。 作品には制作者の意図(どういう画として完成させたいのか)が能動的かつ積極的に入り込みます。総てはその為に有る、とまで言えます。
これは対象に依拠する割合の高い写実的な表現であっても同様で、「みる」といっても何となく見ているだけでは、つまり現象を網膜に映しているだけでは何も見えて来ず(理解できず)、どういう完成にしたいのかという意識や目的を持った上で見る事が肝要です。
想う画を成立させるための理論、強固なイメージを持っておくことは役立つと考えます。

そこで、既に立体感を示唆するのに叶った陰影が整っている図像(写真)というのは、既に意図が入り込んでいますので行為としては描き写すという行為でも、眼前の物を意図なく描くのとは違い、「陰影を生じさせることが、モノを立体的に見えさせている」というメカニズムを、追体験的に学べると考えています。
そして完成のイメージを最後まで崩さず出来ますので最適と思っています。

もちろん眼前の対象を観察する中でも、面の向き等を把握し立体感を表せたり、画面の中で効果的に空間を表出できるようになりますのは大事なことです。
どの様な方法を採ってもそれは完成に向けての過程でして、最も大切にしたいのは完成画面。 
ですので、自身の想い描く完成にふさわしい方法、それを実現させるためにやり易いと思える方法を、拘りや固定概念を捨てて、採ることが最良と思います。

20150916145727803-01.jpg

(生徒作品)

● COMMENT ●


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://hirokiyasutomi.blog111.fc2.com/tb.php/1631-6321d853
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

国政調査を回答 «  | BLOG TOP |  » Sさんと秋刀魚の連想

プロフィール 

安冨 洋貴 (ヤストミ ヒロキ)

Author:安冨 洋貴 (ヤストミ ヒロキ)
★ 夜の心象光景を鉛筆で描いています。 下の「カテゴリ Category」に、略歴、作品画像など詳しく在ります。

★ 作品のご用命、お問い合わせは、下の「メールフォーム」、または
東邦アート株式会社(03-5733-5377 http://www.tohoart.com/)へ、お願いいたします。

カテゴリ Category

プロフィール (1)
Biography (1)
作品テーマ (2)
Statement (2)
展覧会 (57)
文献・メディア (26)
日記 (1545)
雑記 (157)
作品 Works 2017  (1)
作品 Works 2016  (1)
作品 Works 2015  (1)
作品 Works 2014  (1)
作品 Works 2013  (1)
作品 Works 2012  (1)
作品 Works 2011  (1)
作品 Works 2010  (1)
作品 Works 2009  (1)
作品 Works 2008  (1)
作品 Works 2007  (1)
作品 Works 2006  (1)
作品 Works 2005  (1)
作品 Works 2004  (1)
作品 Works 2003  (1)
作品 Works 2002  (1)

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブログ内検索

QRコード

QR

月別アーカイブ

おすすめ

最新記事