Yさんの変化 - 2019.11.05 Tue
以前は(勿論本人も意識しての事と思いますが)、対象の描き方がやや記号的・概念的に思えていたのですが、最近は実在物の無骨さが出てきているのを感じます。
その辺をSさんに訊きますと、数年前から自分の想像だけで描く絵に物足りなさを感じて、毎日少しでも実在するものをデッサンしているそうです。 道具の面でも、以前は使っていなかった腕鎮や面相筆、ラファエルなどの細い筆を導入されたとのこと。
作品を成立させる要素は、単なる画面構成だけではなく、本画へ向かう迄の準備、使う道具の工夫など、理想とする作品を描くために必要な事、日々の中で感じた必要な事をないがしろにせず、真摯に取り入れる事と、改めて思います。