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2020-08

藤子・F・不二雄ミュージアム開館/21エモンComplete Box - 2011.09.03 Sat

今日9月3日(ドラえもんの誕生日)、川崎市に藤子・F・不二雄ミュージアムが開館しました。
川崎は生前、トキワ荘を出られた後、F先生が長らく住まわれていた地です。隣にはやはり、A先生のお宅があります。
A先生の作品「まんが道」を私が夢中になって読んでいたことはこれまでのブログにも書きましたが、F先生の漫画、特にドラえもんの影響はおそらく私たちの世代の多くが受けてきたと思います。

そこで敢えて、ドラえもん以外で私が思う、F先生の名作を挙げるなら、「21エモン」 です。
F先生の作品の多くでは、
主人公は落ちこぼれのいじめられっこで、いじめられても泣き寝入りするのみ。 家は中流家庭。 時代は現代。 ある日突然異世界の住人が街にやって来て彼らと共に送る日常が舞台。
というパターンが多く見られます。
一方21エモンは、落ち目になっているとは言え、主人公は江戸初期から続く老舗ホテルの跡取りで将来が保証された身です。しかしそれだけに「将来宇宙パイロットになりたい」 という自分の本来の夢と、現実的にあてがわれた将来の間で揺れ動きます。 周囲には彼の夢を馬鹿にする友人も多いのですが、そのような時彼は、言い返します。 時には殴りかかります。 この点は、のび太と大きく異なります。エモンの最大の特徴と思っています。
F先生の主人公のキャラクターとしては異質ですが、その素直な性格は爽快ですし、夢を貫くことの困難と尊さが端的に伝わってきます。

この作品に親しんだのは1991年に放送されたアニメでしたが、漫画連載は1969年に終わっています。(連載期間は僅か1年。単行本は全4巻) つまり連載終了後22年の時を経て再評価された点も特筆です。
もっともこれは両・藤子先生に共通の特徴で、ドラえもん、オバQ、怪物くん、はテレビ朝日系でアニメ放送されたものが有名ですが、それ以前に他社でアニメ化され、その放送の終了後数年を経て再登場、というのを繰り返しています。

そして今日、ウィキペディアで調べますと、今年8月5日にDVD-BOX「21エモンComplete Box」(発売元:小学館・テレビ朝日 販売元:TCエンタテインメント)が発売されたそうです。
連載終了から22年でアニメ化。そのアニメ放送から20年を経て初の全話パッケージソフト化。 特にブームにもなっていないにも拘らず、根強い人気をずっと保ち、半世紀近く無視できない存在。
これぞ名作の辿る道ではないでしょうか。
本質的に良いものほど受け入れられるのに時間がかかると思います。 しかしその時は必ず訪れ、そして長く愛されるのだと思います。

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プロフィール 

安冨 洋貴 (ヤストミ ヒロキ)

Author:安冨 洋貴 (ヤストミ ヒロキ)
★ 画家・日本美術家連盟会員
夜の心象光景を鉛筆で描いています。 下の「カテゴリ Category」に、略歴、作品画像など詳しく在ります。

★ 作品のご用命、お問い合わせは、下の「メールフォーム」、または
東邦アート株式会社(03-5733-5377 http://www.tohoart.com/)へ、お願いいたします。


■ 「6人の洋画家たち -技法の魅力-」
8月19日(水)~25日(火) 
玉川タカシマヤ 5階 アートサロン
(東京都世田谷区玉川3-17-1
電話 03-3709-3111)


【フォンテーヌ絵画教室 開講日】
8月4日(火)
8月18日(火)
9月8日(火) ※第2週
9月29日(火) ※第5週
10月6日(火)
10月20日(火)
上記日程の、10時~12時
高松市 鍛冶屋町1-2 榊原ビル2階
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【掲載】
● 平成31年高校3年教科書「美術3」
(光村図書出版株式会社) の、「鉛筆の可能性」の頁に、作品「雫の器」が掲載されています。
詳細は↓こちら↓。
https://www.mitsumura-tosho.co.jp/kyokasho/k_bijutsu/31bi/index.html


【論文・紀要】
● 電子書籍 「洋画1 素描と絵画」
(京都造形芸大 東北芸術工大 出版局)の、第2部・第一章に、「鉛筆による静物画表現」 を著述しています。
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