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2020-03

コブラ - 2012.02.07 Tue

夜、Yさんからお電話をいただきました。Yさんは「安冨さん、私、今『スペース・コブラ』ってアニメにハマってるんですけど、安冨さん知ってます?」と。 知っているも何も、私の最も好きなアニメの一つです。

この作品の魅力はスピードと絵のお洒落さに尽きますが、個人的に好きなのはコミック第1話のエピソードです。物語は下記のような独白から始まります。
「しかしこの世はつまらない」 「こう文明が進歩しちまっちゃ…」 
「人間なんて時計の歯車みたいなもんで…」
「毎日がまるでコピーされたみたいにぐるぐるとまわってやがる」
「貿易会社のサラリーマンの一日なんてじつに退屈なものさ」 
「ああ…金さえあれば」
「金があるやつは自家用宇宙船で外宇宙へいく時代だというのにな…」

広く知られています宇宙海賊・コブラのイメージからは解離した、サラリーマン・ジョンソンの独白が4ページに渡って重ねられています。
その後、お金を使えない休日の退屈しのぎに、脳に信号を与えて夢を見させるトリップ・ムービーを体験しに行きます。夢の中で彼は左腕にサイコガンを持つ宇宙海賊・コブラとなって登場、波乱万丈のストーリーは最後に主人公が敵対する海賊に追われて姿を消したところで終わります。
満足して帰路についたジョンソンですが、偶然遭遇した事故で夢の中に登場した海賊と出会い、彼の名前を口にしたため殺されかけます。その瞬間、自分の左手が銃に化け、危機から逃れます。
彼は次第に、自分が本物のコブラであり、血なまぐさい過去から逃れるため記憶を消し顔を整形して、世間にはコブラは死んだことにし、数年前から「別の人生」 を送っていたことを思い出します。サイコガンを見せたことでギルドには顔が割れてしまいました。本能を呼び覚ましたコブラ(=ジョンソン)は相棒の女性型アーマロイド・レディと危険に満ちた人生に逆戻りするため宇宙へ飛び出していきます。

その時コブラはレディに、こう言います。
「人間なんておかしなもんだな」
「スリルにみちた生活をしていた時は平凡な生活を望み」 「いざ平凡な生活を続けてみるとこんどはスリリングな世界にあこがれるとはね」
取り戻した本能に導かれるように生きる、これぞこの作品の持つ最大の魅力と思います。

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プロフィール 

安冨 洋貴 (ヤストミ ヒロキ)

Author:安冨 洋貴 (ヤストミ ヒロキ)
★ 画家・日本美術家連盟会員
夜の心象光景を鉛筆で描いています。 下の「カテゴリ Category」に、略歴、作品画像など詳しく在ります。

★ 作品のご用命、お問い合わせは、下の「メールフォーム」、または
東邦アート株式会社(03-5733-5377 http://www.tohoart.com/)へ、お願いいたします。


【フォンテーヌ絵画教室・開講日】
3月3日 (火)
3月17日 (火)
4月7日 (火)
4月21日 (火)
5月12日 (火) ※第2火曜日
5月19日 (火)
香川県高松市鍛冶屋町1-2 榊原ビル2階 ギャラリー ラ・フォンテーヌ
(上記の日の、10:00~12:00)
ご見学、1日体験受講もございます。
詳細は↓こちら↓。
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【掲載】
● 平成31年高校3年教科書「美術3」
(光村図書出版株式会社) の、「鉛筆の可能性」の頁に、作品「雫の器」を掲載しています。
詳細は↓こちら↓。
https://www.mitsumura-tosho.co.jp/kyokasho/k_bijutsu/31bi/index.html


【論文・紀要】
● 電子書籍 「洋画1 素描と絵画」
(京都造形芸大 東北芸術工大 出版局)の、第2部・第一章に、「鉛筆による静物画表現」 を著述しています。
詳細は↓こちら↓。
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