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2020-03

素晴らしく、「面倒くさい」人生 - 2012.02.15 Wed

今月13日まで新宿タカシマヤで個展を開催いただいていましたが、その期間中最初の日曜日にTさんが来てくださいました。 Tさんは小学校から高校卒業までの実に12年間も、私と同じ学校だった方です。高校卒業後は地元の国立大学に進学、大手企業Fの香川支社に就職しますが、7年前から転勤で東京へ来ていました。
昨年3月、郷里・香川県の高松天満屋での個展に、Tさんのお母様が来られました際、概要は伺っていましたが、会うのは15年振り、しかも中学、高校ではクラスが違っていました (高校の「クラスが違う」は、単に学級が違うのではなく、字義通り「階級が違う」の意味です・笑) ので纏めて話したのは21年振りでしょうか。 外見はお洒落になっていましたが、当時の面影は残っていました。

Tさんはご自身の近況をお話しされた後、知っている同窓のお話をしてくださり、大変懐かしい気持ちになりました。 何人かの同級生のお話を聞く中に、Tさん同様、小学校から高校卒業まで私と同じ学校だったKさんのお話が出ました。Kさんも中学、高校では私とクラスが違っていました。 (こちらは、単に学級が違うの意・笑) 
Kさんは高校卒業後、郵便局でしたか警察でしたかに就職した、というところまでは、知っていたのですが、今回Tさんから聞きました、Kさんの「その後」 は興味深いものでした。  
Kさんはご自身が視力が弱いこともあり、、医療に携わりたいという夢をずっと想い描いていたそうです。そして大学の医学部に入学しその夢を叶えるため、数年間勤務したのち退職したという事でした。

こう言ってはS高校の同窓生や先輩、後輩にも悪いのですが、 Tさんのいました、私たちとは「階級が違う」クラスなら、卒業生のほぼ全員が国立大学に進学しますが、Kさんや私の居ました「その他多数」のクラスから国立大学に、しかも医学部に進学なんてありえないことです。 
その「差」を「夢」で埋めるためには働きながら受験勉強していたのではとても埋まらない、とKさんはまだ進学できるかどうか決まってもいない (と言いますか常識的に考えると、ほぼ無理)のに、公務員の職を辞し、他の同級生より数年遅れで(当然その間無給で)、受験勉強に入ります。
その準備期間がどのくらいだったのかは聞けませんでしたが、模擬試験で合格圏内とされるところまで積み重ねて来られたそうです。 しかし本番のセンター試験で思うような点数に結びつかなかったそうです。 そして折角勉強を重ねてきたのだから、と翌年も受験しますが、同様に模試では高得点ながら本番で得点が伸びないという結果に。この年、センター試験の得点も勘案し志望コースを変更した結果、某国立大学の農学部に合格します。 これでも充分以上に凄いことで、本当に頭が下がります。

そして現在Tさんは、通関士(国家資格)の資格を取得し、税関職員として働いているそうです。
高校卒業時せっかく就職できた公務員を数年で辞めてまで励んだ大学受験、望んだ医学部には結局入れずでしたが、この回り道の時間は、間違いなく 「生きた時間」であったと思います。
自己責任のもとに自分で自分の人生は切り拓く、という素晴らしく、「面倒くさい」人生を歩んでいる知人がいることを、心から頼もしく思います。

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プロフィール 

安冨 洋貴 (ヤストミ ヒロキ)

Author:安冨 洋貴 (ヤストミ ヒロキ)
★ 画家・日本美術家連盟会員
夜の心象光景を鉛筆で描いています。 下の「カテゴリ Category」に、略歴、作品画像など詳しく在ります。

★ 作品のご用命、お問い合わせは、下の「メールフォーム」、または
東邦アート株式会社(03-5733-5377 http://www.tohoart.com/)へ、お願いいたします。


【フォンテーヌ絵画教室・開講日】
3月3日 (火)
3月17日 (火)
4月7日 (火)
4月21日 (火)
5月12日 (火) ※第2火曜日
5月19日 (火)
香川県高松市鍛冶屋町1-2 榊原ビル2階 ギャラリー ラ・フォンテーヌ
(上記の日の、10:00~12:00)
ご見学、1日体験受講もございます。
詳細は↓こちら↓。
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【掲載】
● 平成31年高校3年教科書「美術3」
(光村図書出版株式会社) の、「鉛筆の可能性」の頁に、作品「雫の器」を掲載しています。
詳細は↓こちら↓。
https://www.mitsumura-tosho.co.jp/kyokasho/k_bijutsu/31bi/index.html


【論文・紀要】
● 電子書籍 「洋画1 素描と絵画」
(京都造形芸大 東北芸術工大 出版局)の、第2部・第一章に、「鉛筆による静物画表現」 を著述しています。
詳細は↓こちら↓。
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