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2020-04

原体験/「憧れ」 を描き続けている - 2011.02.24 Thu

今も、あまり自分自身の内からビジョンが沸いて来る方ではなく、「描き留めておきたい」と憧れるものや、制作の発端は自身の外にあります。外界には刺激的なことが溢れています。 普段は家の中にいることが多く、たまに外に出るという感じなので余計に外からの刺激をキャッチし易いのかもしれません。

これは自作のことを「自画像」や自分の「分身」などと思えなくて、「憧れ」 を描き続けていることとも関係していると思います。


絵画を描いている人の多くは、幼少期より夢中で描き、遊びの中にそれが自然と存在していたと思います。
そのような人の多くは、自身の空想しているものや眼前の対象物を描きなぐった経験があるかと思います。が、私の場合、専ら既存のコミックやポスターを傍らに模写することに夢中でした。オリジナル作品を描くのではなく、模写。 描き写すことで、あたかも自分がその作品を描いたかのような錯覚になり、妙な高揚感が味わえたのを覚えています。 その内、漫画雑誌の中の1キャラクターの1ポーズのみを描くという事だけに飽き足らず、一話丸々、コマ割り、セリフ、ページ隅の広告に至るまで、全てを写し取りたいという欲求に駆られ、何ヶ月もかけてそれを実現した時には、得も言われぬ興奮を覚えました。

現在、制作には写真を参考に使うのですが、こういった原体験からか、私は平面上でのイメージである写真を元に平面である絵画を描くことへは抵抗をほとんど覚えませんでした。
このことはよく話のネタになるところですが、本当に全く当たり前にやっていたことで、勿論当時、その様な事を意識しながらやっているはずも無く、ましてや、勉強の為になどという考えも無いままに、楽しくて、自然とこの描き方を選択し、夢中でやっていた日常の中での遊びでした。
こうした志向は、高校時代、ボッティチェルリの画集の全ページをコンテで写し取るということに繋がります。

今のような画風になる前は、いろいろな描き方で描いていました。
高校時代より、伊牟田経正さんや山本文彦さん、川村悦子さんの静謐で写実的な描画表現に強く魅了され、作品を模写をしたり、その一部を参考にしたりしました。
一方で渡辺恂三さん、黒崎彰さん、のシックかつ鮮やかな色彩のコントラストにも憧れ、こちらも模写しました。 黒崎さんの作品は木版画ですが、何故かクレヨンで模写しました。
ワイエス風、ホッパー風、マグリット風、ラッセン風、の作品も描きました。
このように書き挙げますと、如何に気の多い10代後半から20代前半だったのか伺え、恥ずかしくなります。その時々で格好良いと思った物をとにかく描いておきたかったのだと思います。

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プロフィール 

安冨 洋貴 (ヤストミ ヒロキ)

Author:安冨 洋貴 (ヤストミ ヒロキ)
★ 画家・日本美術家連盟会員
夜の心象光景を鉛筆で描いています。 下の「カテゴリ Category」に、略歴、作品画像など詳しく在ります。

★ 作品のご用命、お問い合わせは、下の「メールフォーム」、または
東邦アート株式会社(03-5733-5377 http://www.tohoart.com/)へ、お願いいたします。


【フォンテーヌ絵画教室・開講日】
3月3日 (火)
3月17日 (火)
4月7日 (火)
4月21日 (火)
5月12日 (火) ※第2火曜日
5月19日 (火)
香川県高松市鍛冶屋町1-2 榊原ビル2階 ギャラリー ラ・フォンテーヌ
(上記の日の、10:00~12:00)
ご見学、1日体験受講もございます。
詳細は↓こちら↓。
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【掲載】
● 平成31年高校3年教科書「美術3」
(光村図書出版株式会社) の、「鉛筆の可能性」の頁に、作品「雫の器」を掲載しています。
詳細は↓こちら↓。
https://www.mitsumura-tosho.co.jp/kyokasho/k_bijutsu/31bi/index.html


【論文・紀要】
● 電子書籍 「洋画1 素描と絵画」
(京都造形芸大 東北芸術工大 出版局)の、第2部・第一章に、「鉛筆による静物画表現」 を著述しています。
詳細は↓こちら↓。
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